危険度
★☆☆☆☆(基本的には無害ですが、敵意を見せると襲われることもあります)
【特徴】
コボルトは、森を旅する獣人型の魔物であり、言葉を操り、道具を使い、文化らしきものを持つ“高貴”な種族です。
彼ら自身は「高貴なる森の商人」を自称しており、冒険者との出会いに際しても、敬意と礼儀をもって(なぜか尻尾を振りながら)対応してきます。
たとえば、道に迷った冒険者には「こっちのほうが いいにおいがする!」と方角を示し、疲れて倒れた者には、よだれ付きの骨付き肉を差し出します。
それらの行為はすべて、彼らなりの善意と誇りに基づいたものです。
ただし問題は、その“高貴”の基準が完全に犬的であるという点です。
【行商活動】
コボルトは、「おみせ! やってます!」と突然出現し、手作りの露店を広げて物々交換を持ちかけてくることがあります。
品物は日替わりで、「光っている」「においがいい」「形が好き」といった感覚が価値の基準です。
魔道具とドングリが同じ価値の物として並ぶこともあります。
さらに彼らは、森の奥、あのオーガが通行を阻む深層地帯にも自由に出入りしており、どうやら魔物同士のあいだで独自の交易ルートや信頼関係を築いているようです。
そのため、コボルトが持ち帰った“得体の知れない道具”によって、冒険者や村人の間でちょっとしたトラブルが起こることもあります。
なお、「対価はいらないよ! なでてくれたらそれでいい!」と、頭をなでてもらうことを報酬と考えているコボルトもいます。このあたりの価値観もまた、彼らが“高貴なる森の商人”たるゆえんかもしれません。
【生態】
コボルトは群れを持たず、少数で行動することが多いです。森で冒険者や他の魔物と出会っても友好的に振る舞います。「なかよしなら だいじょうぶ!」が彼らの合言葉であり、基本的にはどんな相手にも善意をもって接してきます。
新人冒険者は「魔物を見たら逃げなさい」と教えられることが多いため、彼らを過度に恐れてしまうこともありますが、心配はいりません。コボルトは基本的に無害で、先に敵意を向けたりしなければ危害を加えてくることはありません。
ただし、高圧的な態度や暴力的な行為にはすぐに反応し、意外なほどの瞬発力と噛みつきで応戦してくることもあります。見た目に反して筋力が強く、犬歯も鋭いため、注意が必要です。
イラストレーター:7913

