エピソード– category –
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五つの宝石が揃う時
最初に兎を見つけたのは、ミナだった。 「見て。かわいい」 白い花が広がる森の空地。その中央に、灰色の兎が一匹座っていた。丸い耳に、柔らかそうな毛。小さな鼻をひくひくと動かしながら、こちらを見上げている。 ただ一つ、普通の兎とは違うところがあ... -
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エール一杯、森の話
木樽亭は、昼を過ぎても騒がしかった。奥の卓では冒険者たちが戦利品の分配をめぐって言い争い、厨房の近くでは酔った戦士が、昨日倒した魔物の大きさを話すたびに少しずつ巨大にしている。焼いた肉と香草、それにこぼれた酒の匂いが店内に満ちていた。 新... -
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#15 ゴブリン パンツ事件 FOREST&FORTUNE
ゴブリン パンツ事件 FOREST&FORTUNE 正直、油断してたんだよ。天気は良いし、宝石も大分見つけられた。仲間と3人でテントを張って、そこそこの夕飯を食べて。「今日はこの森、平和だな」なんて、寝る前に笑ってたんだ。まさか、あんなことになるとは... -
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#14 霧中の隠遁者 FOREST&FORTUNE
霧中の隠遁者 FOREST&FORTUNE 私はどうやら人間をやめてしまったらしい。 魔法の森、中央の大樹にたどり着いたものは誰もいないという天然の迷宮。幼いころ、その神秘を解き明かすことに憧れて学を修め、身を守る魔術を身に着け、森へと踏み入ったのは... -
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#13 眠らぬ門番、還らぬ夢 FOREST&FORTUNE
眠らぬ門番、還らぬ夢 FOREST&FORTUNE 森の深奥へと続く道。その入り口に、今日も変わらずオーガは立っていた。 代々、誰からともなく継がれた使命。森の奥を守る者として、いかなる者の通行も許さぬ定め。 それは命令ではなく、生きることそのものだ... -
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#12 安らぎの泉 FOREST&FORTUNE
安らぎの泉 FOREST&FORTUNE 魔法の森の奥へ進める者は、冒険者の中でもほんのひと握り。足を踏み入れることはできても、無事に戻ってこられる保証はない。深層には、強大な魔物が財宝の山を守っているとか。あるいは、人間の言葉を話さない“別の種族”... -
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#11 スカーフを締めて FOREST&FORTUNE
スカーフを締めて FOREST&FORTUNE 魔の森――それは、かつて数え切れぬ命を飲み込んだ、深く暗い迷宮。だが今、この森の入り口に立つ三人の影があった。 「このあたりは、まだ“森”ってほどじゃないな」ベテラン探索者・ガイルは、木々の合間から差す光を... -
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#10 願いの精霊の書 FOREST&FORTUNE
願いの精霊の書 FOREST&FORTUNE ――深層、月蝶の舞う樹間。それは、あまりにも静かな夜だった。 「…これが、願いの精霊の書?」 少女は、震える指でページをめくった。古びた装丁。けれど中身は、まるで生きているかのように動き、輝いている。描かれて... -
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#9 コボルトのお店 FOREST&FORTUNE
コボルトのお店 FOREST&FORTUNE 魔法の森――多くの冒険者が挑み、命を落としてきた危険地帯だが、森の入り口や浅層部は比較的安全とされている。地形は穏やかで魔物の気配も薄く、訓練や実地演習にうってつけの場所。新人冒険者たちの“はじめてのクエス... -
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#8 この場所が歪みの神殿 FOREST&FORTUNE
この場所が歪みの神殿 FOREST&FORTUNE 「おかしい…昼なのに、月が出てるぞ。」 老騎士は銀の兜越しに空を見上げ、低くつぶやいた。頭上には確かに太陽がある。だが、その隣には満月が浮かび、昼と夜が同時に存在していた。赤い三つ編みを風に揺らす少...
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